「ロック・カーニバル」シリーズは#8のエルトン・ジョンで終了したようです。翌72年からはウドー音楽事務所の「ロック・エクスプロージョン」というシリーズで外タレ・ロックのコンサートが盛んに行われるようになります。72年も多くの大物アーティストが来日しました。まず3月にピンク・フロイドが再来日しました。昨年のアフロディーテから僅か半年ちょっと、今度は屋内の会場でしたので前回以上に堪能できました。印象に残っているのはとても素晴らしい音響と照明です。サラウンド・システムのPAを持ち込み照明スタッフも連れて来ていたようです。ステージの背後には24個のライトが上下3列に並んだ照明タワーがあります。てっぺんには回転灯がついていました。このタワーが赤、青、ピンクと色とりどりに輝いて上下に動きます。また、スモークも使っていました。今では普通の演出ですが当時は凄いと感じました。二部構成で一部に「狂気」を演奏しましたが、当時はまだ発売されていなかったのでまったくの新曲でした。二部には「吹けよ風、呼べよ嵐」や「エコーズ」などを演奏しました。